親知らずはどこ？｜大阪市の矯正歯科 | 野田阪神駅徒歩2分のはしもと矯正歯科

噛み合わせが悪く前歯が出ている事．重なっている歯があるので，歯磨きが上手く出来ない．奥歯を一本抜いているので，治療が出来るかが心配でした．

矯正治療，事に成人の場合親知らずの処理に憂慮することがあります．

多くの場合は結局抜歯というのが最適解なのですが，中には上手く利用して歯列の仲間に加えるのが出来る場合もありますし，色んな理由で駄目になったりまた初診時にすでに大臼歯が抜歯されていることもあります．このケースは片方が初診時に抜歯済み，もう片方は些かややこしい所に潜り込んでいました．

右側の第二大臼歯は以前虫歯で抜歯した既往はお伺いしていました．

そしてレントゲンを確認してみますと，

Screenshot

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コレでは如何ともし難く仕方が無いので後ほど左右とも親知らずを有効利用する方針で治療計画を立てました．それでなくても通常の小臼歯抜歯も必要であり，かつ上顎は小臼歯を抜歯しても殆どスペースは確保出来ません．

ということで，現状の第一大臼歯初め臼歯群を後方に移動することから始まりました．

そして約１年半が経過してかなり綺麗になってきました．

そして待ちに待った親知らずが生えて参りました！

コレを第二大臼歯の代わりにして配列して仕上げました．

親知らずといえども大切な歯であることに変わりはありません．

残念ながら現代日本人の多くの方の顎の骨の大きさはこの親知らずを生えさせるのを受け入れられず，結局抜歯するのが一番の判断になってしまいますが，場合によっては他の歯の代わりも立派に務めることが出来ることもあります．

最初から駄目と決めつけず，柔軟な考え方を持つことが大切と感じました．

この患者様は矯正装置が外れて暫くして，素敵なお相手とご結婚されました．

最近経過観察に来院されたときは後3ヶ月位で家族が増える予定とお伺いしています．

ご本人様も親知らずも喜んでいることでしょう．