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お悩み | あまりチャーミングではない八重歯を治療したい! |
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矯正法 | 舌側矯正・裏側矯正、透明で目立たない矯正 |
年代 | 20代 |
治療期間 | 30か月 |
性別 | 女性 |
歯並び | 噛み合わせが深い状態です |
治療のリスクについて | このケースでは歯の裏側に装置が装着されておりますので,初期段階では会話時などは舌先に装置が当たって炎症が起きる場合があります.数日から1週間程度で慣れますが,最初は注意が必要です. |
費用 | 約83万円(税抜) ※最新の治療費については料金・コース案内よりご確認ください |
上顎の犬歯が飛び出している状態を俗に「八重歯」といい、中にはこれをチャームポイントと考える方もいらっしゃいます。
美意識は人それぞれですし、最近では「つけ八重歯」なる人為的に歯科医師が加工する場合さえあるようです。
ただこの八重歯も犬歯の出っ張り方によってはあまりチャーミングに見えない場合もあり、何より矯正医としては噛み合わせの観点からも審美的な観点からもお勧め出来る物ではありません。
このケースは「あまりチャーミングではない八重歯を治療したい!」というご希望から始まった症例です。
一般的な八重歯のケースは犬歯以外の部分はさほど重篤で無い場合が多いのですが、このケースは矯正学的には2級2類とよばれる、上下の顎の骨は出っ歯の関係ですが、前歯は内側に傾いて出っ歯に見えない状態です。
この程度が高度になるとこのケースのように犬歯がはじき出されて八重歯になってしまいます。
本症例では上顎はリンガルシステム(歯の裏側の装置)で治療していますが、リンガル治療は上顎前歯を外側に向けるコントロールがあまり得意では無く、治療には特別な配慮が必要です。
正面・・八重歯よりも噛み合わせが深いというポイントに’注目です
上顎・・犬歯は完全に歯列から飛び出しています
側面・・下の前歯はこの角度からもほぼ見えず、下顎にもかなり不正があることが分かります
正面・・八重歯はほぼ解消,下の前歯が見え始めています
上顎・・歯列はほぼ完成,残りスペースも僅かです
側面・・まだ下顎の状態によって噛み合わせが確立していません
正面・・対称性が確立し,犬歯本来の仕事が出来るようになりました!
上顎・・これで犬歯も歯列の仲間入りです!
側面・・噛み合わせも上がって咬合が確立しました!
患者様は治療後、「今まで笑うと唇が犬歯に引っかかって時々手で戻していたのが今ではスムースに唇が戻ります!」と喜んでおられました!